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ユニバーサルデザインの規格化と問題点
日本ユニバーサルデザイン研究会
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 UD認証マークを作るための規格化は,生活者の立場から見ると,作り手側による製品の押しつけと支配という構図が感じられます。しかし,生活者はユニバーサルデザインの最終的な決定者です。
ユニバーサルデザインに関する努力は,「産業界,行政が中心となって規格をつくり,ユニバーサルデザインマークで認証する」といったものではないはずです。様々な人々のニーズの集約と,その人々による評価とが,社会システム,サービス,製品,環境という各段階のUDを決めるべきなのです。それによって初めて生活者自身によって選び利用することができる。そのような仕組みが社会の中心となることを望みます。
 それぞれの社会は,制度や文化や習慣を共有したインフラとシステムをもっており,その中で生活の便利さと安全性を,高齢化や都市化に合せて,より能率よく追求する必要があります。市場化を急ぎ,競争するための規格化の動きは,「ユニバーサルデザイン」の価値を失わせるだけでなく,そのような技術,デザインの固定化,それぞれの負の効果により本来希求すべき価値やリソースを失うことになり、投資や努力の結果すら失わせる恐れがあります。
 品質マネージメントシステムISO9001などのような、デザインマネージメントのシステム構築に関する規準化は進めるべきものと考えています。そこには,当然,生活者側の評価と螺旋状の永続的な上昇改善(デザインー製作―評価―改善サイクル)が期待されるからです。このような改善システムが、社会づくり(Social design)面で特に欠けています。つまり、作り手の思い込み、作りっぱなしで失敗もふくめて生活者側の評価のフィードバックがないのです。


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